JSer.info #774 - TypeScript 7.0 RCがリリースされました。
Go言語へ移植されたコンパイラがtypescript@rcとして公開され、既存の@typescript/typescript6と併用できるようになっています。
--checkers/--builders/--singleThreadedオプションや、--watchの改善が追加されています。
また、strict/module/targetなどのデフォルト値が変更されているほか、target: es5やbaseUrlなどのオプションが削除されています。
Babel 8.0.0がリリースされました。
- Releasing Babel 8 today: ESM-only, drop ES5 default, and a smooth migration path · Babel
- Upgrade to Babel 8 (API) · Babel
ESMのみで配布されるようになり、Node.js 24以降が必須となる破壊的変更を含みます。
@babel/preset-envはデフォルトでES5へコンパイルしなくなり、Browserslistのデフォルト設定(ES2023相当)をターゲットとするように変更されています。
loose/specオプションは削除され、assumptionsへの移行が推奨されています。
corejs/useBuiltInsオプションも削除され、代わりにbabel-plugin-polyfill-corejs3プラグインの利用が推奨されています。
Babel 7は2027年6月までセキュリティサポートが継続されます。
React Router v8がリリースされました。
Node.js 22.22.0以上/React 19.2.7以上/Vite 7以上が最小サポートバージョンとなり、ESMのみの配布へ変更されています。
future.v8_middleware/future.v8_viteEnvironmentApiなどのFuture Flagがデフォルトで有効化されています。
react-router-dom、meta APIのdata引数、@react-router/dev/vite/cloudflareなどが削除されています。
React Router v6とRemix v2はEOLとなり、今後はReact Router v7にセキュリティ更新のみが提供されます。
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ヘッドライン
Dependabot version updates now support the Deno ecosystem - GitHub Changelog
github.blog/changelog/2026-06-09-dependabot-version-updates-now-support-the-deno-ecosystem/
Dependabotのversion updatesがDenoエコシステムに対応した。
Bytecode Alliance — WASI 0.3 Launched
bytecodealliance.org/articles/WASI-0.3
WASI 0.3リリース。
WebAssembly Component Modelのネイティブ機能として非同期処理が組み込まれ、stream<T>/future<T>/asyncがCanonical ABIに追加された。
WASI 0.2では各コンポーネントが独自のイベントループを持つ必要があったが、ホストが共有イベントループを管理する設計へと変更された。
従来のstart-foo/finish-foo/subscribeパターンがasync funcに置き換わり、ストリームのエラーハンドリングも独立したfutureで扱えるようになった。
Biome v2.5—500 Lint Rules, Plugin Code Fix, and Cross-File Linting | Biome
Biome v2.5リリース。
CSSのクラスをファイル横断で解析するLintルールnoUndeclaredClasses/noUnusedClassesを追加。
GritQLプラグインがファイルパスごとの適用と=>によるコードフィックスをサポート。
FormatterにdelimiterSpacingオプションの追加、lint/format/checkでの--watchサポート。
Language Serverのgo-to-definition対応、AI Agent向けのconciseレポーターの追加など。
Releasing Babel 8 today: ESM-only, drop ES5 default, and a smooth migration path · Babel
babeljs.io/blog/2026/06/16/8.0.0/
Babel 8.0.0リリース。
ESMのみで配布されるようになり、Node.js 24以降が必須となる破壊的変更を含む。
@babel/preset-envがデフォルトでES5へコンパイルしなくなり、Browserslistのデフォルト設定(ES2023相当)をターゲットとするように変更。
loose/specオプションを削除し、assumptionsへの移行を推奨。
corejs/useBuiltInsオプションを削除し、babel-plugin-polyfill-corejs3プラグインの利用を推奨。
すべてのパッケージにTypeScriptの型定義を追加。多くのASTの変更を含む。
Babel 7は2027年6月までセキュリティサポートを継続する。
pnpm 11.7 | pnpm
pnpm 11.7リリース。
読み取り専用ファイルシステム上のストアに対応するfrozenStore設定、同一レジストリURL配下でのスコープ別認証トークンの指定に対応。
依存関係の解決をRust実装のPacquetを使うようになるなど
Release v1.61.0 · microsoft/playwright
github.com/microsoft/playwright/releases/tag/v1.61.0
playwright v1.61.0リリース。
browserContext.credentialsでWebAuthnのpasskeyを扱えるように。
page.localStorage/page.sessionStorageでWeb Storageを読み書きするAPIを追加。
apiResponse.securityDetails()/apiResponse.serverAddr()、artifactsDirオプション、-Gオプションを追加。
React Router v8 | Remix
remix.run/blog/react-router-v8
React Router v8リリース。
Node.js 22.22.0+/React 19.2.7+/Vite 7+が最小サポートバージョンとなり、ESMのみの配布へ変更。
future.v8_middleware/future.v8_viteEnvironmentApiなどのFuture Flagをデフォルト化。
react-router-dom、meta APIのdata引数、@react-router/dev/vite/cloudflareを削除。
React Router v6とRemix v2はEOLとなり、今後はReact Router v7にセキュリティ更新を提供する。
News from WWDC26: WebKit in Safari 27 beta | WebKit
webkit.org/blog/17967/news-from-wwdc26-webkit-in-safari-27-beta/
Safari 27 betaリリース。
CSSのappearance: base-selectによる<select>のカスタマイズ、Scroll Anchoring、position-anchor: normalなどを追加。
JavaScriptはTop-Level Awaitの問題を修正、WebAssembly JSPIをサポート。
Web APIはService Worker Static Routing API、ReadableStream.from()、StreamのpostMessage()転送をサポートなど。
Announcing TypeScript 7.0 RC - TypeScript
devblogs.microsoft.com/typescript/announcing-typescript-7-0-rc/
TypeScript 7.0 RCリリース。
Goへ移植されたコンパイラをtypescript@rcで公開、@typescript/typescript6との併用に対応。
--checkers/--builders/--singleThreaded、--watchの改善を追加。
strict/module/targetなどのデフォルト値の変更、target: es5/baseUrlなどの削除などを含む
アーティクル
Upcoming breaking changes for npm v12 - GitHub Changelog
github.blog/changelog/2026-06-09-upcoming-breaking-changes-for-npm-v12/
npm v12で予定されている破壊的変更の解説。2026年7月リリース予定のnpm v12では、サプライチェーン攻撃対策として、ライフサイクルスクリプトの実行が変更される。
preinstall/install/postinstallなどのスクリプトがデフォルトで実行されなくなり、npm approve-scriptsで承認したパッケージのみ実行される。
--allow-git/--allow-remoteのデフォルトがnoneとなり、Git依存やリモートURLからの依存解決が明示的な許可なしでは行われなくなる。
Why pnpm no longer expands environment variables in a repository's .npmrc | pnpm
pnpm.io/blog/2026/06/11/env-variables-in-repository-npmrc
悪意あるリポジトリで.npmrcを使って環境変数が盗まれる問題への対策として、pnpmがリポジトリ管理の.npmrcで環境変数を展開しなくなった経緯の解説。
v10.34.2/v11.5.3以降、リポジトリ内の.npmrcやpnpm-workspace.yamlの認証情報やレジストリURLに含まれる${...}は展開されなくなった。
ユーザーレベルの~/.npmrcや PNPM_CONFIG_NPMRC_AUTH_FILE で指定されている.npmrcでは引き続き展開される。
Introducing the MDN MCP server
developer.mozilla.org/en-US/blog/introducing-mdn-mcp-server/
MDN MCP serverについて
MCP経由でMDNの検索、ドキュメント、ブラウザ互換性データをLLMやエディタから参照できる。
実験的なサーバで、利用時のクエリデータを保存することについても説明している。
サイト、サービス、ドキュメント
Introducing eve - Vercel
vercel.com/blog/introducing-eve
VercelによるAIエージェントフレームワークのEveについて。
instructions.md/agent.ts/tools/などのディレクトリ構成でエージェントを定義するフレームワーク。
Durable execution、Sandbox、Human-in-the-loop approvals、Subagents、Evalsなどを扱う
Rust Roadmap · Issue #11633 · pnpm/pnpm
github.com/pnpm/pnpm/issues/11633
pnpmのRust実装であるPacquetのロードマップIssue。
resolveを必要としないpacquet install --frozen-lockfileから対応をしてから、resolveの対応を進める。
またpnpmとはinstall-backend=pacquetの設定で統合していく予定。
ソフトウェア、ツール、ライブラリ関係
nubjs/nub: The all-in-one Node.js toolkit
Node.js向けのRust製ツールキット。
TypeScriptファイルやpackage.jsonのスクリプト実行、nub installで依存関係のインストールやパッケージ管理、nub nodeでNode.jsのバージョン管理ができる。
RuntimeとしてPolyfillなどを含めたNode.jsを利用し、内部的にはRustで書かれたパッケージマネージャであるaubeとOXCを利用している。
