JSer.info #489 - Chrome 83がリリースされました。

Trusted Typesのサポート、フォームコントロールUIのアップデート、COOP(Cross-Origin-Opener-Policy)とCOEP(Cross-Origin-Embedder-Policy)が実装されています。
COOPとCOEPはSite Isolationと深い関係がある仕組みなので、詳細は次の記事を参照してください。

また、Origin Trialとしてperformance.measureMemory()やScheduler.postTask()が追加されています。
その他にはBarcode Detection APIやCSS prefers-color-schemeのサポートなどが行われています。

Electron 9.0.0がリリースされました。

Electron 9.0.0 | Electron Blog

9.0.0ではChromium 83、Node 12.14、V8 8.3へアップデートが行われています。

enableRemoteModleオプションを使わずにremoteモジュールを使うことを非推奨化されています。
これは、remoteモジュールをコアから外していく作業の一環です。

その他には、app.enableRendererProcessReuseをデフォルトでtrueに変更、スペルチェッカーの改善、PDFビューアの有効化なども行われています。

TypeScript向けのESLintプラグインであるtypescript-eslint 3.0.0がリリースされました。

Release v3.0.0 · typescript-eslint/typescript-eslint

ESLint 7をサポート、TypeScript 3.9で挙動が変更されたOptional ChainingとNon-Null Assertionsの変更に追従したサポートが含まれます。

TypeScript: Handbook - TypeScript 3.9

また、同時にNode.js 8とTypeScript 3.2のサポートを終了しています。

その他には、@typescript-eslint/recommendedと@typescript-eslint/recommended-requiring-typecheckingが@typescript-eslint/eslint-recommendedを継承するように変更されています。
またルールのデフォルト値の変更、Deprecatedなルールの削除なども行われています。

具体的なrecommendedルールセットにおける設定値の変更は次のIssueにまとめられています。

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ヘッドライン

Node v14.3.0 (Current) | Node.js

nodejs.org/en/blog/release/v14.3.0/

node.js ReleaseNote

Node.js 14.3.0リリース。
REPLでoutput previewの改善、Top-Level Awaitのサポートなど

New in Chrome 83 | Web | Google Developers

developers.google.com/web/updates/2020/05/nic83

Chrome ReleaseNote

Chrome 83リリース。
Trusted Typesのサポート、フォームコントロールUIのアップデート、COOPとCOEPの実装。
Origin Trialとしてperformance.measureMemory()やScheduler.postTask()の追加。
その他にはBarcode Detection APIやCSS prefers-color-schemeのサポートなど

Chromium Blog: Chrome 83 Beta: Cross-site Scripting Protection, Improved Form Controls, and Safe Cross-origin Resource Sharing

Release v3.0.0 · typescript-eslint/typescript-eslint

github.com/typescript-eslint/typescript-eslint/releases/tag/v3.0.0

TypeScript ESLint ReleaseNote

typescript-eslint 3.0.0リリース。
ESLint 7をサポート、TS 3.9のサポート。
Node.js 8とTypeScript 3.2のサポート終了。
recommendedとrecommended-requiring-typecheckingがeslint-recommendedを継承するように変更。
ルールのデフォルト値の変更、Deprecatedなルールの削除など。

Electron 9.0.0 | Electron Blog

www.electronjs.org/blog/electron-9-0

Electron ReleaseNote

Electron 9.0.0リリース。
Chromium 83、Node 12.14、V8 8.3へアップデート。
enableRemoteModleオプションを使わずにremoteモジュールを使うことを非推奨化、app.enableRendererProcessReuseをデフォルトでtrueに変更など。
その他には、スペルチェッカーの改善、PDFビューアの有効化など

アーティクル

Preparing for AppCache removal

web.dev/appcache-removal/

Chrome

ChromeのAppCache削除プラン。
Chrome 90で完全に消える予定。
Chrome on iOSではService Workerが使えないため、代用方法はない環境もある。他のブラウザでのAppCacheの削除予定についてなど

Chromium Blog: The Science Behind Web Vitals

blog.chromium.org/2020/05/the-science-behind-web-vitals.html

performance Chrome browser article

Web Vitalsの背景にあるUX調査について。
LCPの2.5秒未満、CLSの0.1未満、FIDの100ミリ秒未満の推奨値の算出に関する調査についてまとめた記事

Site Isolation 及び Web のセキュリティモデルの更新 | blog.jxck.io

blog.jxck.io/entries/2020-05-22/site-isolation.html

browser security article

異なるサイトのコードの実行やリソースを読み込みを観測することで情報を取得できるサイドチャネル攻撃を防止する仕組みについて。
ブラウザのプロセスを分離する方法とウェブサイト側でオプトインとしてクロスオリジンリクエストを制御する仕組みについて。

Introducing App Service Static Web Apps - Microsoft Tech Community - 1394451

techcommunity.microsoft.com/t5/azure-app-service/introducing-app-service-static-web-apps/ba-p/1394451

webservice Azure article

Azureの静的サイトホスティングサービスのApp Service Static Web Appsについて。
ルーティングルール、GitHubアカウントなどを使った認証、Azure FunctionsでのサーバAPIの実装、GitHub Actionsを使ったデプロイなどができる

module bundlerの作り方(準備編) - 技術探し

blog.hiroppy.me/entry/create-module-bundler-preparation

webpack bundler JavaScript article

BabelのJavaScriptパーサを使って基本的なmodule bundlerを作成するチュートリアル

swyx Writing | IE11 Mainstream End Of Life in Oct 2020

www.swyx.io/writing/ie11-eol/

IE article opinion

IE 11の「メインストリーム」でのサポート終了についての意見/記事。
Windows 10のextended supportは2025年までだが、「メインストリーム」のサポートは2020年までのため、IE 11の「メインストリーム」サポートも2020年までではという話。
ChromiumベースのMSEdgeのリリースと、Windows Update経由での自動ロールアウトも2020年中には完了することも加味している。
また、IE 11のシェア、IE 11のサポートを終了しているサービスについてなど

サイト、サービス、ドキュメント

What's New in Lighthouse 6.0

web.dev/lighthouse-whats-new-6.0/

browser Chrome performance ReleaseNote

Lighthouse 6.0リリース。
Web Vitalsに基づく新しいメトリクスとしてLCP/CLSの追加、Performanceスコア計算の変更。
新しいAuditsとして、Unused JavaScript、axe-coreベースのAccessibility Auditなどの追加。
Lighthouse拡張はPageSpeed Insights APIを使うように変更など