JSer.info #427 - TypeScript 3.4 RCがリリースされました。

CLIでは、ビルドの情報をファイルに保存して、次回起動時にその情報を元にビルドできる--incrementalフラグの追加されています。
--watchとは異なり、プロセスの起動終了をまたいだ継続的なビルドを行えます。

型周りでは、readonly修飾子を配列とtupleに対して適応できるようになっています。
const assertionの追加され、リテラルに対してもreadyonlyの適応や"文字列"がstringという型に勝手に広がるの防止する構文が追加されています。

その他にも、高階関数の型推論改善やglobalThis(Stage 3)の型定義の追加が行われています。

Node.js 11.12.0がリリースされました。

Node v11.12.0 (Current) | Node.js

Node.js 11.12.0では--frozen-intrinsicsという実験的フラグが追加されています。
詳細は実装されたPRなどに書かれていますが、--frozen-intrinsicsはArrayなどのJavaScriptのビルトインオブジェクトのデフォルトでdeep freezeする実験的フラグです。
このフラグを有効するといわゆるmonkey patchができない状態になるので、暗黙的にビルトインオブジェクトが拡張されていないという前提でコードを調査できるというセキュリティ的な利点があります。

関連する話として、Secure EcmaScript(SES)やNode.js 11.8.0で実験的に実装されたPolicy機能について調べると面白いかもしれません。

Update on Experimental Features in Node.js - NodeSourceという記事では、現在実装されているNode.jsの実験的な機能について紹介されています。

先程紹介したPolicy機能やWorker Threads、Performance Hooks、Diagnostic Report、ECMAScript Modulesについて書かれています。

Performance HooksはブラウザのPerformance Timing APIとも互換性が意識して作られている話やECMAScript Modulesは.mjsの話などが書かれています。
興味がある人は試してみるといいかもしれません。

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ヘッドライン

New in Chrome 73 | Web | Google Developers

developers.google.com/web/updates/2019/03/nic73

Chrome ReleaseNote

Chrome 73リリース。
デスクトップ版でもPWAインストールの対応、Signed HTTP Exchanges、Constructable style sheetsのサポート、String#matchAllのサポート。
wheelがデフォルトでPassiveに変更など

Chrome Platform Status

TypeScript | Announcing TypeScript 3.4 RC

devblogs.microsoft.com/typescript/announcing-typescript-3-4-rc/

TypeScript ReleaseNote

TypeScript 3.4 RCリリース。
ビルドの情報をファイルに保存して、次回の起動時にその情報で続けてビルドできる--incrementalフラグの追加。
readonly修飾子を配列とtupleに対して適応できるように、const assertionの追加、高階関数の型推論改善など