JSer.info #593 - Deno 1.22がリリースされました。
Denoには、3つの型チェックモードがあります。
- Full: ローカルとリモートの依存関係を含めた全ての型をチェックする
- Local: ローカルの型のみをチェックする
- None: 型をチェックしない
1.21まではコマンドによっては"Full"モードで型チェックをしていましたが、1.22からは"Local"モードで型チェックをするのがデフォルトとなりました。
また、次のリリース予定である1.23では、deno runとdeno cacheはデフォルトで"None"モードとなり型チェックをしなくなる予定となっています。
そのほかの変更として、Deno.emit()を削除、Worker内でもDeno名前空間がデフォルトで有効化、--no-configフラグの追加などが行われています。
また、Navigator.userAgentのサポート、Response.json()静的メソッドの追加なども含まれます。
Storybook 6.5.0がリリースされました。
webpack 5のlazy compilationをサポートが追加され、開発モードでの起動速度や再ビルドのパフォーマンスが改善されています。
その他には、React 18のcreateRootのサポート、MDX2のサポートが行われています。
また、Viteの設定ファイル(vite.config.js)がある場合は、自動的にViteを使うように変更されています。
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ヘッドライン
Deno 1.22 Release Notes
Deno 1.22.0リリース。
デフォルトの型チェックの対象が依存関係を含まないローカルのみとなる。
Deno.emit()を削除、Worker内でもDeno名前空間がデフォルトで有効化、--no-configフラグの追加。
Navigator.userAgentのサポート、Response.json()静的メソッドの追加など
Release v6.5.0 · storybookjs/storybook
github.com/storybookjs/storybook/releases/tag/v6.5.0
Storybook v6.5.0リリース。
webpack 5のlazy compilationをサポート、React 18のcreateRootのサポート、MDX2のサポート。
また、Viteの設定ファイルがある場合は、自動的にViteを使うように変更されている。
7.18.0 Released: Destructuring private elements and TypeScript 4.7 · Babel
babeljs.io/blog/2022/05/19/7.18.0
Babel v7.18.0リリース。
TypeScript 4.7のoptional variance(in/out)、instantiation expressionsなどに対応。
Stage 2のPrivate destructuringのサポート、regenerator-runtimeを自動的にinline化する変更など
Release v4.0.0 · capricorn86/happy-dom
github.com/capricorn86/happy-dom/releases/tag/v4.0.0
Happy DOM v4.0.0リリース。
Void Elementのシリアライズバグを修正。
<img />を<img>にシリアライズ、一方でSVG要素は<circle />を<circle></circle>へとシリアライズするように修正。
Release v2.2.0 · MithrilJS/mithril.js
github.com/MithrilJS/mithril.js/releases/tag/v2.2.0
mithril.js v2.2.0リリース。
Node v18.2.0 (Current) | Node.js
nodejs.org/en/blog/release/v18.2.0/
Node.js 18.2.0リリース。
OpenSSLのセキュリティ修正、http.ServerにcloseAllConnectionsとcloseIdleConnectionsを追加。
perf_hooksにPerformanceResourceTimingのサポートを追加など
nvh95/jest-preview: Debug your Jest tests. Effortlessly.🛠🖼
Jestで実行中のテストにdebug()関数を仕込むことで、実行中のテストが作成したHTMLをブラウザでプレビューしながらデバッグできるライブラリ。
adriancooney/puppeteer-heap-snapshot: API and CLI tool to fetch and query Chome DevTools heap snapshots.
github.com/adriancooney/puppeteer-heap-snapshot
Puppeteerを使いサイトへアクセスして、Heap Snapshotを取得し、そのSnapshotから特定のプロパティ名にマッチするオブジェクトを取り出すスクレイピングライブラリ。
Release electron v19.0.0 · electron/electron
github.com/electron/electron/releases/tag/v19.0.0
Electron v19.0.0リリース。
Chromium 102、V8 10.2、Node.js 16.14.2にアップデート。
Electron 20からpreload scriptsは自動的にsandboxで実行される。
そのため、nodeIntegration: true かつ sandboxが無指定の場合に警告が出るようになった。
Release v7.0.0 · faker-js/faker
github.com/faker-js/faker/releases/tag/v7.0.0
Faker v7.0.0リリース。
default exportを削除、ES2020をサポートしている環境をターゲットに変更、Node.js 12のサポート終了など
アーティクル
The Surprising Truth About Pixels and Accessibility: should I use pixels or rems?
www.joshwcomeau.com/css/surprising-truth-about-pixels-and-accessibility/
pxとremについて。
px指定はブラウザのデフォルトフォントサイズの影響を受けないがremは影響を受ける。
使う場所による違い、デフォルトフォントサイズを大きくして確認する方法、ルートのフォントサイズを小さくする問題についてなど
Blog - Layouts RFC | Next.js
Next.jsの新しいLayout RFCを解説する記事。
app/というディレクトリでopt-inする形となり、layout.jsとpage.jsというファイル名の命名規則使ったルーティングとレイアウトの仕組みについて。
また、この新しいLayout RFCではReact Server Componentsがデフォルトとなることについてなど
スライド、動画関係
Web at I/O 2022 - YouTube
www.youtube.com/playlist?list=PLNYkxOF6rcIDKuCU73tmdRN_-mI3tKFPD
Google I/O 2022のWeb関係の動画まとめ
Playwright 1.22: Component Tests (preview) Overview - YouTube
www.youtube.com/watch?v=y3YxX4sFJbM
Playwright v1.22で試験的に実装されたComponent Tests機能の解説動画。
どのような仕組みでブラウザにコンポーネントをmountしているか、コンポーネントのテスト実行、デバッガーとの連携、キーボード入力やスクリーンショットの撮影などについて
ソフトウェア、ツール、ライブラリ関係
markdoc/markdoc: A powerful, flexible, Markdown-based authoring framework.
Markdownベースのドキュメントオーサリングライブラリ。
パーサ、バリデーション、カスタムタグなどを拡張に対応している。
markdown-itのtokenize結果をもとにASTを組み立て、それをレンダリングするRendererを持つ
honojs/hono: Ultrafast web framework for Cloudflare Workers. Fast, but not only fast.
Cloudflare Workers向けのルーティングライブラリ
