JSer.info #580 - Deno 1.19がリリースされました。
deno vendor
という外部モジュールをリポジトリ管理するためのコマンドが追加されています。
deno vendor
は外部モジュールをローカルにインポートし、Import mapsでマッピングして利用できます。
Deno.File
をDeno.FsFile
にリネームし、Deno.File
がdeprecatedとなっています。
Deno.File
は次のメジャーアップデートで削除される予定です。
Deno.FsFile
やDeno.Conn
などがWeb Streamsに対応、CompressionStream
/DecompressionStream
のサポート、console.log
が循環参照の表示に対応、Deno.listen
がUnix socketsといった変更も含まれています。
また、unstableなAPIとして、Deno.getUid
、Deno.networkInterfaces
の追加なども行われています。
Next.js 12.1がリリースされました。
APIサーバでunstable_revalidate
を使ってISRのページをrevalidateできるように、next/jest
の追加、SWCの改善とMinifyの対応が追加されています。
また、試験的な機能としてoutputStandalone
オプションでNext.jsをサーバで動かすのに必要なファイルのみを出力できるように、React 18の対応が改善されています。
Monorepo Explainedというサイトではmonorepoと関連するツールについて紹介されています。
Bazel/Gradle/Lage/Lerna/Nx/Rush/Turborepoについてキャッシュや分散タスクなどの各機能について比較しています。
サイトはNarwhal(Nx)の人が中心に作成されています。
同じタイミングでState of JS 2021の結果が公開され、Monorepo Toolsについての項目も増えているので、合わせて見てみるとよいかもしれません。
また、現在メンテナンスが止まっているLernaのversion
/publish
/run
コマンドだけを取り出したlerna-liteというツールが公開されています。
元々はLernaがWorkspace管理(依存関係の管理)、タスク管理(パッケージの依存を見てタスクを実行)、Publish管理(バージョンの更新やCHANGELOGの作成、公開)などの機能を持ったツールとしてスタートしています。
Workspace管理は、npm 7+/Yarn/pnpmなどのパッケージマネージャーがworkspaces機能としてサポートし始めました。
タスク管理は、TurborepoやNx(Nxは全部入り)などがより効率的に実行できるツールとして誕生しています。
Publish管理は、まだ成熟したツールは少ないですがchangesets/Ship.js/lerna-lite、パッケージマネージャー自体が持っていることがあります。
アプリケーションとライブラリどちらの場合もMonorepoが広く使われるようになってきたので、
Monorepoに関するツール周りが活発になっています。
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ヘッドライン
Release 5.0.0-beta.1 · expressjs/express
github.com/expressjs/express/releases/tag/v5.0.0-beta.1
Express 5.0.0 beta 1リリース。
The File System Access API with Origin Private File System | WebKit
webkit.org/blog/12257/the-file-system-access-api-with-origin-private-file-system/
Safariに実装されたFile System Acccess APIについて。
Originごとに分離されたPrivateなファイルシステムとなっていて、ブラウザ外からはアクセスできない。
File System Access APIの基本的な使い方について
Release v9.4.0 · GoogleChrome/lighthouse
github.com/GoogleChrome/lighthouse/releases/tag/v9.4.0
Lighthouse v9.4.0リリース。
Deno 1.19 Release Notes
Deno 1.19リリース。
Deno.File
をDeno.FsFile
にリネームし、Deno.File
をdeprecatedに変更。
依存関係をリポジトリ内のファイルとして管理するdeno vendor
コマンドの追加、Deno.FsFile
やDeno.Conn
などがWeb Streamsに対応。
CompressionStream
/DecompressionStream
のサポート、console.log
が循環参照の表示に対応、Deno.listen
がUnix socketsに対応など。
また、unstableなAPIとして、Deno.getUid
、Deno.networkInterfaces
の追加など。
Release v1.2.0 · remix-run/remix
github.com/remix-run/remix/releases/tag/v1.2.0
Remix v1.2.0リリース。
serverBuildTarget
オプションを追加しデプロイターケットごとに最適化した出力となるように、server
オプションでカスタムサーバを指定できるように。
Nodeのビルトインモジュールを使っている場合にshimが入るように、serverDependenciesToBundle
でCJS向けの出力する際にESMパッケージをbundleできるようになるなど
Blog - Next.js 12.1 | Next.js
Next.js 12.1リリース。
APIサーバでunstable_revalidate
を使ってISRのページをrevalidateできるように、next/jest
の追加、SWCの改善とMinifyの対応。
試験的な機能としてoutputStandalone
オプションでNext.jsをサーバで動かすのに必要なファイルのみを出力できるように、React 18の対応など
Yarn 3.2 🚢🔮 Libc, Yarn Explain, Next Major, ... - DEV Community 👩💻👨💻
dev.to/arcanis/yarn-32-libc-yarn-explain-next-major--o22
Yarn 3.2リリース。
optionalDependencies
にlibc
フィールドの追加、yarn explain
コマンドの追加、UIの改善など。
次のメジャーアップデートであるYarn 4.xの変更予定についても書かれている
アーティクル
The State of JS 2021
State of JS 2021のアンケート結果が公開された。
言語、フレームワーク、ツール、ライブラリを評価するときの基準、リソースなどについてのアンケート結果がまとめられている
textareaをカスタマイズできるReact用のライブラリを作成しました
zenn.dev/inokawa/articles/946ba7be927f44
textarea要素に対してオーバーレイする要素をおいて、テキストの装飾やイベントを設定できるReactライブラリについて
ソフトウェア、ツール、ライブラリ関係
JS framework for native web components | Minze
WebCompoenntsを作成するためのフレームワーク。
jimmywarting/native-file-system-adapter: File system, based on the spec reference implementation
github.com/jimmywarting/native-file-system-adapter/
File System Access APIのpolyfillライブラリ。
対象をアダプタで切り替えることができ、Node.jsやDenoやIndexedDBなどをサポートしている。
ghiscoding/lerna-lite: automate your workspace version & publish by using conventional-changelog-commits
github.com/ghiscoding/lerna-lite
lernaからversion
/publish
/run
コマンドを取り出したfork。
Monorepo Explained
monorepoの解説とツールの比較サイト。
Bazel/Gradle/Lage/Lerna/Nx/Rush/Turborepoについてキャッシュや分散タスクなどの各機能について比較している
書籍関係
HTML解体新書-仕様から紐解く本格入門 | 太田 良典, 中村 直樹 |本 | 通販 | Amazon
www.amazon.co.jp/dp/4862465277/
2022年4月15日発売
HTMLやウェブアクセシビリティについての書籍