JSer.info #482 - ECMAScript 2020のリリース候補が公開されました。
ES2020 CandidateはTC39での承認が通った形で、2020年6月にあるEcmaのGeneral Assemblyで承認されると正式にECMAScript 2020としてリリースされます。
また、今回3月から4月にかけて行われたTC39ミーティングでimport.meta
がStage 4となっています。
そのため、import.meta
もギリギリES2020に含まれることになっています。
ES2020に含まれるProposalは次のページにまとめられています。
WebdriverIO v6がリリースされました。
WebdriverIO v6ではdevtools
がデフォルト化されています。
WebdriverIOはWebdriver APIを使いますが、現状のWebdriver APIでは、接続したブラウザの開発者ツールを使うことができません。
そのためdevtools
ではPuppeteerを統合することでこの問題を回避しています。
Webdriver APIの方もMSEdge Teamが双方向通信のProposalを公開しています。
その他には、非推奨となったrequestの代わりにgotを使うことでパフォーマンスの改善やTypeScriptサポートなどが追加されています。
JSer.infoでもブラウザのリリース情報を追っていますが、ブラウザのリリース情報などの追い方をまとめたリンク集を公開しました。
実際にはもっと大量のリソースをベースに見てみていますが、情報源に近いところをまとめています。
これに合わせてブラウザの公式ブログやIssue、SNSなどをまとめたbrowser-resourcesも更新しています。
その他のものとしては、ブラウザ周りのRSSなどをまとめた次のサイトが追いやすいかもしれません。
- Web Browser Eng
- PaulKinlan/topicdeck: An NPM module that hosts and aggregates collections of RSS feeds.
- ChromeチームのPaul Kinlanが管理している
JSer.infoをサポートするには
- 😘 知り合いにJSer.infoをおすすめする
- ❤️ GitHub Sponsorsで@azuのスポンサーになる
- 🐦 X(Twitter)で@jser_infoをフォローする
JSer.info Sponsors
JSer.info SponsorsはGitHub SponsorsとしてJSer.infoを支援してくれている方々です。
ヘッドライン
Release ES2020 Candidate · tc39/ecma262
github.com/tc39/ecma262/releases/tag/es2020
ES2020のリリース候補が公開された。
import.meta
もES2020に含まれている。
WebdriverIO v6 Released · WebdriverIO
webdriver.io/blog/2020/03/26/webdriverio-v6-released.html
WebdriverIO v6リリース。
Node 8のサポート終了、Puppeteerの統合とdevtools
パッケージのデフォルト化、request
からgot
への移行によるパフォーマンスの改善、TypeScriptサポートなど
Chromium Blog: Temporarily rolling back SameSite Cookie Changes
blog.chromium.org/2020/04/temporarily-rolling-back-samesite.html
Chrome 80で段階的にロールアウトされていたデフォルトをSameSite=Laxとする変更を、一時的にロールバックしてデフォルトを変更しないようにするとのこと。
再展開は夏を目標にしている。
New WebKit Features in Safari 13.1 | WebKit
webkit.org/blog/10247/new-webkit-features-in-safari-13-1/
Safari 13.1の変更点について。
iPadOS 13.4でのPointer Eventsの対応。Web Animations API、Async Clipboard API、ResizeObserver、Picture-in-Pictureのサポート。
ES ProposalのNullish coalesing operator(??
)のサポート、CSS Shadow Partsのサポート、ITPのアップデートなど
アーティクル
ブラウザ/セキュリティ/プライバシー周りの一次情報に近い二次情報の情報源をまとめたもの
gist.github.com/azu/7e879fd0c4598476b93aecd4d8dbb511
ブラウザの新しいAPIやリリースなどの追い方や参考リソースのまとめ
ECMAScript proposal updates @ 2020-04 | ECMAScript Daily
ecmascript-daily.github.io/ecmascript/2020/04/04/ecmascript-proposal-update
2020-03から2020-04にかけて行われたTC39MTGで変更があったProposalのまとめ。
import.meta
がStage 4となり、ECMAScript 2020に含まれる。
LCH colors in CSS: what, why, and how? | Lea Verou
lea.verou.me/2020/04/lch-colors-in-css-what-why-and-how/
CSS Color Modules Level 4で定義されているLCHカラーについて。
LCHとは何かやなぜ導入されているのかについて。RGBと比較してより多くの色にアクセスできる点などについて解説している
フロントエンド x RTC界隈の最近とこれから - console.lealog();
lealog.hateblo.jp/entry/2020/04/02/094225
WebRTC周りのWeb Platform APIのステータスやProposalについて。
WebTransport、WebRTC-QUIC、WebCodecs、WebSocketStreamなどの関連するAPIについて
A QUIC Update for Node.js
www.nearform.com/blog/a-quic-update-for-node-js/
Node.jsでのQUICプロトコルの実装について。
QUICの概要や、Node.js Coreに追加する目的で実装している quic
モジュールについて
サイト、サービス、ドキュメント
engine262/engine262: An implementation of ECMA-262 in JavaScript
github.com/engine262/engine262
JavaScriptによるECMAScript実装。
JavaScript開発者が新しい言語機能のプロトタイピングを簡単にできるようにするのが目的
ソフトウェア、ツール、ライブラリ関係
Lezer
インクリメンタルなパースを行うパーサシステムライブラリ。
文法を定義し、パースをインクリメンタルに行いエラー復帰なども対応したASTを生成するパーサジェネレータ。
エディタのシンタックスハイライトのような用途で利用でき、CodeMirrorチームによって開発されている。
lirantal/npq: 🎖safely* install packages with npm or yarn by auditing them as part of your install process
npmやyarnでパッケージをインストールする際に、パッケージのダウンロード数、READMEのうむ、インストールスクリプト、Snykでのチェックを行うCLI
Keyboard Event Viewer
w3c.github.io/uievents/tools/key-event-viewer.html
JavaScriptのKeyboard Eventビューア
caroso1222/notyf: 👻 A minimalistic, responsive, vanilla JavaScript library to show toast notifications.
依存がないToast通知を行うUIライブラリ。