JSer.info #401 - Chrome 70βがリリースされました。
Shape Detection APIのorigin trialの開始、Credential Management APIで指紋認証をサポート、Web Workerでname
オプションをサポート、TLS 1.3のサポートなどが行われています。
Web Components v0(Custom Elements v0、HTML Imports、Shadow DOM v0)が非推奨(deprecated)となりました。
Deprecatedから削除までのスケジュールは次のMLにかかれていますが、origin trialsで利用範囲を狭めていき最終的に2020年Q2で削除の予定です。
このDeprecatedのためにOrigin Trialを使うという珍しい手法については次のPodcastでも話されています。
- ep40 Monthly Web 201807 | mozaic.fm 0:29:00~
カクヨムでの縦組み表示の実装と、縦書きWebの将来に向けて (builderscon tokyo 2018) - Hatena Developer Blogという記事では縦組み表示のサイトを作成ためのウェブ標準や現在の実装の問題と回避方法について書かれています。
CSSを使った縦組みの実装について書かれています。ブラウザ固有の問題などもあり、それらの問題に対してどのように対処したのかについても書かれています。
また縦組みに関するCSSの仕様としてCSS3 module: textとCSS Writing Modes Module Level 3などがありますが、これらの仕様策定に関する@fantasaiのインタビューも最近公開されたので合わせてみるといいかもしれません。
Vue Patternsというドキュメントでは、Vueのコンポーネントに関するパターンなどについて紹介されています。
基本的なコンポーネントの宣言方法や使い方、エラーハンドリング、 Composition、HOCやRender Propsなどのパターンについてなどコンポーネントの記述周りについてがまとまっています。
お知らせ
JSer.info 400回記念イベントは今週の土曜日にサイボウズ株式会社(東京オフィス)で開催予定です。
参加枠はギリギリオーバーしていますが、当日のキャンセルなどもありますので、参加したい人はできるだけ事前に申し込んでおいてください。当日の入場に必要なIDをconnpassのメッセージで送るため、事前に補欠でも登録しておいたほうが安全です。
当日必要なものは次のとおりです。
- ConnpassからのメールにかかれているID(7Fの入館端末でIDを入力して入館証を発行するの利用)
- JavaScript Discussionで聞きたいこと
- 事前に書いておきたい人は事前質問用のSpreadSheetにかいておいてください
- 参加枠の人は1000円
- LTをしたい人はLTの準備
他になにか聞きたいことがある人はJSer.info 400回記念イベント · Issue #102 · jser/jser.infoなどを参照してください。
それでは、当日会えることを楽しみにしています。
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ヘッドライン
Announcing TypeScript 3.1 RC | TypeScript
blogs.msdn.microsoft.com/typescript/2018/09/13/announcing-typescript-3-1-rc/
TypeScript 3.1 RCリリース。
Mapped TypeでTupleやArrayの扱いを改善、関数にプロパティを定義できるように。
また破壊的な変更点としてlib.d.ts
をWeb IDLから生成するためベンダー独自の型が削除される。typeof foo === "function"
でのtype gurdeの挙動の変更など
Chromium Blog: Chrome 70 beta: shape detection, web authentication, and more
blog.chromium.org/2018/09/chrome-70-beta-shape-detection-web.html
Chrome 70リリース。
Shape Detection APIのorigin trialの開始、 Web Authenticationで指紋認証をサポート、Web Workerでname
オプション、TLS 1.3のサポート。
Web Components v0を非推奨化など
Acorn 6.0.0 released - Acorn - discuss.Tern
discuss.ternjs.net/t/acorn-6-0-0-released/230
JavaScriptパーサのAcorn 6.0.0リリース。
TypeScriptの型定義を同梱、ecmaVersion
のデフォルト値を9
に変更、いくつかの内部処理を別パッケージに分離など。
neonious/lowjs: A port of Node.JS with far lower system requirements. Community version for POSIX systems such as Linux, uClinux or Mac OS X.
組み込み向けのファイルサイズが2MB程度のNode.jsポート。 V8の代わりにDuktapeを使っている。
Release v3.0.0 · janl/mustache.js
github.com/janl/mustache.js/releases/tag/v3.0.0
mustache.js 3.0.0リリース。
プリミティブ型のプロパティのレンダリングに対応、render
の第4引数にdelimiterを指定できるようにしキャッシュの問題を修正など
アーティクル
カクヨムでの縦組み表示の実装と、縦書きWebの将来に向けて (builderscon tokyo 2018) - Hatena Developer Blog
developer.hatenastaff.com/entry/2018/09/11/152905
縦書き表示を行った際のブラウザのバグや問題への対象方法について
Introducing the React Profiler – React Blog
reactjs.org/blog/2018/09/10/introducing-the-react-profiler.html
React 16.5でサポートされたプロファイルと開発者ツールについて。
開発者ツールでの計測方法(dev/prod)、使い方などについて
Why React16 is a blessing to React developers – freeCodeCamp.org
medium.freecodecamp.org/why-react16-is-a-blessing-to-react-developers-31433bfc210a
React 16で追加された機能の紹介。
componentDidCatch
のエラーハンドリング、Fragments、Portal、Custom DOM Attributesについて。
Ref周りのAPIやContext APIの追加、ライフサイクルの変更についてなど
Operational Introduction to Algebraic Effects and Continuations
gist.github.com/yelouafi/57825fdd223e5337ba0cd2b6ed757f53
redux-sagaの作者によるJavaScriptでのAlgebraic Effectsについての連載。
Continuation Passing Style (CPS)について
Vue conference and meetup videos from 2018 (Q1 digest) - MeetupFeed
blog.meetupfeed.com/vue-conference-and-meetup-videos-from-2018-q1-digest/
Vueに関するカンファレンスやイベントなどの発表、動画をまとめた記事。
各発表の概要とリンクが紹介されている
サイト、サービス、ドキュメント
Webフロントエンド パフォーマンス改善ハンドブックを公開しました - dwango on GitHub
dwango.github.io/articles/web-frontend-performance-handbook/
ウェブサイトのパフォーマンス改善についてのドキュメント。ランタイムとページロードタイムにおける問題の見つけ方や改善の事例についてまとめられたもの。
Vue Patterns
learn-vuejs.github.io/vue-patterns/
Vueにおけるパターンについてまとめたドキュメント。
基本的なコンポーネントの宣言方法や使い方、エラーハンドリング、 Composition、HOCやRender Propsなどのパターンについて
ソフトウェア、ツール、ライブラリ関係
UmiJS
Next.jsライクなJavaScriptフレームワーク。
webpackを使ったビルド、開発サーバ、Nuxt.jsのようなルーティング、プラグインでの拡張などをサポートしている。
axa-group/nlp.js: An NLP library built in node over Natural, with entity extraction, sentiment analysis, automatic language identify, and so more
いろいろな自然言語に対応してるNLPライブラリ。
言語の推定、Classifier、levenshtein距離など自然言語処理で使ういろいろな処理を実装している
getgauge/taiko: A node.js library to automate chrome/chromium browser
REPLでChromeを操作するコードを実行していき、その操作内容をコードで出力できるツール。
出力されたコードを使って操作を再現することができる。
intoli/user-agents: A JavaScript library for generating random user agents with data that's updated daily.
任意のUA(User Agent)を生成するライブラリ。
モバイルや特定の範囲のUAなどを指定して生成もできる。
SamVerschueren/tsd-check: Check TypeScript type definitions
github.com/SamVerschueren/tsd-check
TypeScriptの型定義チェックライブラリ。 Genericsを使ったassertionのように利用できる。