JSer.info #361 - 設定より規約(Convention over configuration)なbundlerであるParcelがリリースされました。

🚀 Announcing Parcel: A blazing fast, zero configuration web application bundler 📦

webpackやFuseBoxは詳細を設定ファイルで扱いますが、Parcelには現時点では設定ファイルがありません。
代わりにビルトインのプラグインとpacakge.jsonに書かれたparcel-plugin-から始まる名前のパッケージをPluginsとして読み込むことで、対応するファイル(Assets)などを拡張します。
（Assetの内部処理として、それぞれのAssetsに対応する設定ファイルを使う仕組み。たとえばJSAssetならば内部的にBabelが利用され、.babelrcを読み込んで処理される)

JavaScriptだけではなくHTMLファイルをEntry pointとして扱うことができるため、典型的にはHTMLを起点にそこから読み込まれているAsset(CSSやJavaScriptなど)の依存を集めてビルドします。

$ parcel build src/index.html
# distフォルダへAssets毎{js,css,htmlなど}のパッケージ結果が出力される

また、FuseBoxのようなAsset単位のファイルキャッシュをしていて、デフォルトでは2度目のビルドからキャッシュが利用されます。
一方、公式サイトに掲載されているBenchmarkの詳細は明らかにされていないため、キャッシュなしにおける優位性は不明です。
(parcelではsource map supportがまだサポートされていないなど、同等の設定での計測かは明確にはなっていない。)

webpackの次のメジャーアップデートであるwebpack 4.0.0-alpha.0が公開されています。

webpack 4.0.0-alpha.0 feedback · Issue #6064 · webpack/webpack

BREAKING CHANGEとしてはNode.js 4のサポート終了、新しいプラグインシステムの追加と既存プラグインの変更などが中心です。既存のプラグインも基本的には互換性を持ちますが、一部プラグインではWorkaroundが必要になるようです。

The new plugin system (week 22–23) – webpack – Medium

新しく--modeオプション（"devevelop" or "production")の追加が行われています。
これは現在の-dや-pを整理して、webpackコア側の設定を"devevelop" or "production"にするものです。

-d = --mode development --devtool cheap-module-eval-source-map
-p = --mode production --plugin uglifyjs-webpack-plugin
Webpack 4: include UglifyJsPlugin under the production mode · Issue #6075 · webpack/webpack

また、module typeとしてesm(.mjs)とwebassembly(.wasm)をデフォルトで探すようになり、sideEffects設定のサポートなどが追加されています。

Parcelのリリースを受けて、webpackの今後のロードマップに投票できるVoteにZero Config Modeが追加されています。

Alright #JavaScript #webpack folks, I've created the voting item!

If you _really_ want a Zero Configuration (aka your configs live in .postcss, .babel, .everythingelse), we can do this. It seems like theres folks who want this.) Thanks @parceljs 4 ideas! https://t.co/y57ALM28fB pic.twitter.com/m5RYhR4s3N
— Sean Thomas Larkin (@TheLarkInn) December 8, 2017

Node.js Performance 改善ガイド - from scratchという記事ではNode.jsアプリケーションのパフォーマンス改善方法について書かれています。

メモリ、CPU、ファイルI/O、ネットワークそれぞれにおける典型的なボトルネックの調べ方や改善方法について。
また、JavaScriptの最適化の問題や、クラスタやNative Addonなどの代替手法についてなどについてかかれています。

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ヘッドライン

Release 1.9.0: JSX Fragments, EditorConfig and Arrow Parens · prettier/prettier

github.com/prettier/prettier/releases/tag/1.9.0

JavaScript Tools ReleaseNote

Prettier 1.9.0リリース。
JSXのFragment(<></>)ｗｐサポート、EditorConfigのサポート、Markdownのサポート改善。

📦 Parcel

parceljs.org/

JavaScript Tools

HTML,JS,CSSなどをまとめてbundleできるツール。
設定不要で使えること、高速にビルドできることが目的のツール。
ファイルタイプに対する処理をプラグインとして追加できる。

🚀 Announcing Parcel: A blazing fast, zero configuration web application bundler 📦

GoogleChromeLabs/jsvu: JavaScript (engine) Version Updater

github.com/GoogleChromeLabs/jsvu

JavaScript Tools

各種JavaScriptエンジンをダウンロード、インストールできるツール。
eshost-cliと組み合わせることでChakra、JavaScriptCore、SpiderMonkey、V8でのJavaScript実行結果を同時に得られる。

bterlson/eshost-cli: Run ECMAScript code uniformly across any ECMAScript host

Release Notes for Safari Technology Preview 45 | WebKit

webkit.org/blog/8039/release-notes-for-safari-technology-preview-45/

safari ReleaseNote

Safari Technology Preview Release 45リリース。
SVGフィルターの最適化、display:contentsをデフォルトで有効化、OffscreenCanvas.getContext("webgl")を実装など

mochify.js/CHANGES.md at v5.0.0 · mantoni/mochify.js

github.com/mantoni/mochify.js/blob/v5.0.0/CHANGES.md

JavaScript testing ReleaseNote

Mochaを使ったテストをブラウザで動かすMchify 5.0.0リリース。
PhantomJSからHeadless Chromeに変更、--urlオプションの追加など

Angular 5.1 & More Now Available – Angular Blog

blog.angular.io/angular-5-1-more-now-available-27d372f5eb4e

Angular ReleaseNote

Angular 5.1リリース。
CLIがService Workerオプション、App Shellオプションサポート、TypeScript 2.5サポートなど

webpack 4.0.0-alpha.0 feedback · Issue #6064 · webpack/webpack

github.com/webpack/webpack/issues/6064

webpack issue ReleaseNote

webpack 4.0.0-alpha.0リリース。
Node.js 4のサポート終了、--mode（dev/prod)の追加。
module typeとしてesm、webassemblyのサポート、sideEffects設定のサポート。
新しいプラグインシステムの追加と既存プラグインの変更など