JSer.info #334 - Node.js 8.0.0がリリースされました。

Node.js 8がLTSとなるのは2017年10月の予定です。

Node.js 8.0.0ではnpm v5.0.0とV8 version 5.8が搭載されています。

また、Node.js API (N-API)というネイティブアドオンに対するレイヤーが試験的に追加されています。
これは、VM(V8やChackraCore)に依存しないABIを提供するのが目的で、詳細は次の記事で解説されています。

N-API: Next generation Node.js APIs for native modules

async_hooks、WHATWG URLを正式サポート、Bufferコンストラクタのzero-filledをデフォルト化、util.promisifyの追加などが行われています。
fsなどのコールバック関数をPromiseとして扱うことができるutil.promisifyについての詳しくは次の記事を参照してください。

Node.js 8: util.promisify()

デバッグ周りでは、--debugが非推奨となり、--inspectオプションなどでデバッガーを使ったデバッグが推奨されています。

Debugging - Getting Started | Node.js

また、Node.jsが生成するErrorに独自のエラーコードが付加されるようになり、AssertionErrorの扱いが少し変わっています。

// assertモジュールによるError
AssertionError [ERR_ASSERTION]: false == true

Tracking Issue: Migrate errors to internal/errors.js · Issue #11273 · nodejs/node

これにより、AssertionErrorなどに特別な処理をするpower-assertなどが影響を受けていました。

Unable to compose power-assert + espower in node 7 or 8 · Issue #85 · power-assert-js/power-assert

Node.js 8.0.0に同梱されているのはnpm 5.0.0ですが、いくつかの問題やパフォーマンスを改善したnpm 5.0.2がリリースされています。

Release v5.0.2 · npm/npm

また、npmのcanary版(早期テスト版)であるnpmcが公開されています。

npm i -g npmc

npmc

Into the Great Unknown — Migrating from Mocha to Jestという記事では、MochaからJestへテストフレームワークを移行する際の話が書かれています。

jest-codemodsなどのマイグレーションツールを使っても自動的に移行できなかった部分をどのように回避していったかなどについて書かれています。

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ヘッドライン

Node v8.0.0 (Current) | Node.js

nodejs.org/en/blog/release/v8.0.0/

node.js ReleaseNote

Node.js 8.0.0リリース。
npm 5.0.0、V8 5.8、N-API(Node.js API)、async_hooks、WHATWG URLを正式サポート、Bufferコンストラクタのzero-filledをデフォルト化、util.promisifyの追加、Node.jsが生成するErrorにcodeがつくように。
また--debugが廃止され--inspectでデバッガーと連携できるようになるなど

Node8の注目的変更まとめ - 技術探し

npm/CHANGELOG.md at v5.0.1 · npm/npm

github.com/npm/npm/blob/v5.0.1/CHANGELOG.md

npm ReleaseNote

npm 5.0.1リリース。
5.0.0のバグ修正が中心。余計なassertionを削除してインストール速度の改善など

Release Notes for Safari Technology Preview 31 | WebKit

webkit.org/blog/7622/release-notes-for-safari-technology-preview-31/

safari ReleaseNote

Safari Technology Preview Release 31リリース。
preloadでasやtype属性のサポート、Access-Control-Allow-Originのエラーメッセージを改善など

N-API: Next generation Node.js APIs for native modules

medium.com/@nodejs/n-api-next-generation-node-js-apis-for-native-modules-169af5235b06

C++ ChakraCore V8 node.js

Node.js 8.0.0で導入されたN-APIについて。いままでネイティブモジュールを書く際にNANなどもあったが、それはV8に依存していたためAPI/ABI stabilityに問題があった。 N-APIではABI-stableな中間レイヤーを入れる。これによりNode-ChacraCoreなどでも互換APIが整備されている