JSer.info #251 - Vue.js 1.0.0がリリースされました。
0.12.16から1.0.0までの変更はリリースノートに詳しく書かれていますが、テンプレート周りの改善や非推奨のAPIの削除やAPIの整理が行われています

同時にVue.jsに再入門するという趣旨の記事が作者によって書かれているので一緒に見てみるといいです。

Vue.js: a (re)introduction

JavaScript変換ツールであるBabel 6がリリースされました。

NOTE: Not all integrations have been updated yet. This is a very disruptive major so please bear with us as we smooth out the edges.

と書かれているようにかなり大きな変更が入っています。

簡単にまとめると

babelではなくbabel-cliまたはbabel-coreを使うように
デフォルト(設定なし)では何も変換しないように
- .babelrcや--presetsなどで変換方法の設定が必須に
- ES6のコードを変換したい場合はbabel-preset-es2015、Reactならbabel-preset-react、CommonJSのモジュールを扱うならbabel-plugin-transform-es2015-modules-commonjsというようにそれぞれ設定が必要
設定や依存するパッケージをチェックするBabel Doctorというツールもある

参考

今までのBabelはデフォルトでベースとなる変換(ES2015やCommonJS、Reactなど)が含まれていましたが、Babel 6からはそれらの変換が個別のモジュールとして分けられています。

このモジュール化によって人によっては不要だった変換がそもそも行われなくなり、必要な変換だけを設定していく形に変更されています。
今までは、whitelistやblacklistなどの設定がありましたが、これにともない削除されています。

またBabel 6ではプラグインによる変換の仕組みが変わっているため、コミュニティにより開発されてるプラグインは大体がまだ未対応となってます。

ドキュメントもまだ更新されてなかったり、リグレッション的なバグなどもまだあるので、もう少し落ち着いてからBabel 6.xへ移行しても遅くはないと思います。

Node.js v5.0.0がリリースされました。

fs.readFileがfile descriptorをサポート、npm 3.xがデフォルトへと変更などが行われています。

Node.js v4.2.1から始まったLTSについてはWhat You Should Know about Node.js v5 and More | Node.jsにて解説されています。

ヘッドライン

Vue.js 1.0.0 Released - vue.js

vuejs.org/2015/10/26/1.0.0-release/

JavaScript library ReleaseNote

Vue.js 1.0.0リリース。
テンプレートの改善、非推奨なAPIを削除、初期表示の速度改善など

6.0.0 Released · Babel

babeljs.io/blog/2015/10/29/6.0.0

babel ReleaseNote

Babel 6.0.0リリース。
まだ関連プラグインが追いついていないため扱いに注意。
Babelの内部的に使っていたモジュールがそれぞれパッケージとして利用できるようになった。
プラグインがオプトインとなり、同時にプラグインプリセットが用意された。
また変換の速度改善やプラグインのAPI変更が行われている。