AI Agentなどから、JSer.info のデータへアクセスするための Model Context Protocol (MCP)サーバーを公開しました。
jser/mcp
とは
jser/mcp
とは、JSer.info のデータセットへプログラムからアクセスするための MCP サーバーです。
MCP は、AI エージェントや開発ツールが外部のデータソースや機能と連携するためのプロトコルです。
jser/mcp
を利用することで、JSer.info が紹介したアイテムや書いた記事、URLのプロダクト名(JSer.infoの紹介で利用している)などを取得できます。
jser/mcp
の提供するtools
jser/mcp
に接続することで、以下のツールが利用可能になります。
jser_search_items
: JSer.info に登録されているアイテム(記事、スライド、ライブラリなど)を、タイトル、説明文、URL、タグといった情報に基づいて検索します。複数のキーワードを指定した場合は OR 検索として扱われます。jser_search_posts
: JSer.info の週刊まとめ記事を、タイトル、説明文、URL、タグといった情報に基づいて検索します。jser_product_name
: 指定された URL からプロダクト名(例: Deno, React)を推定して取得します。関連情報として、その URL がリリースノートである確率やバージョン情報が含まれることもあります。jser_week
: JSer.info の週刊まとめ記事を、号数を指定して取得します。jser_weeks
: これまでに公開された全ての JSer.info 週刊まとめ記事の情報を取得します。jser_weeks_between
: 指定した日付の範囲内に公開された JSer.info 週刊まとめ記事の情報を取得します。jser_week_with_item_url
: 特定のアイテム URL が含まれる JSer.info 週刊まとめ記事の情報を取得します。jser_item_with_item_url
: 指定した URL に合致するアイテムの詳細情報を取得します。
これらのツールを利用することで、「特定の JavaScript ライブラリについて言及している JSer.info の記事一覧を取得する」といったデータ収集や、「JSer.infoスタイルでURLの記事を解説して」といったことができます。
たとえば、jser-info-article.prompt.mdのようなプロンプトを使って、次のようなURLを渡すと、JSer.info スタイルで記事を解説してくれます。
Redux Toolkit v2.8.0リリース。
React Nativeのパッケージエクスポートを修正/Infinite Queryのページパラメータ関数に`queryArg`を追加。
のような記事の説明文を生成できます。
jser/mcp
の利用方法
jser/mcp
は、VSCode などの MCP クライアントから利用できます。
主な利用方法として、公開されているリモートサーバーへ接続する方法と、ローカル環境でサーバーを起動する方法があります。
リモートサーバーの利用
公開されているリモートサーバーのエンドポイントは https://mcp.jser.info/mcp
です。
VSCode での設定例 1: コマンドラインからの追加
VSCode がインストールされている環境では、ターミナルから以下のコマンドを実行することで MCP サーバーの情報を追加できます。
code --add-mcp '{"name":"jser-info-mcp","url":"https://mcp.jser.info/mcp"}'
VSCode での設定例 2: settings.json
への追記
VSCode の settings.json
ファイルに以下の設定を記述することでも利用可能です。
{
"mcp": {
"servers": {
"jser-info-mcp": {
"url": "https://mcp.jser.info/mcp"
}
}
}
}
ローカルサーバーの利用
ローカル環境でサーバーを起動して利用することも可能です。
- ターミナルで
@jser/mcp
パッケージを実行してサーバーを起動します。
npx @jser/mcp
- VSCode のコマンドパレット (Cmd+Shift+P または Ctrl+Shift+P) から「MCP: Add Server...」を選択します。
- サーバー URL として、ローカルサーバーがリッスンしている
http://localhost:14561/mcp
を入力し接続します。
データソース
JSer.infoのデータはjser/dataset: JSer.infoのデータセットや処理ライブラリで扱えます。
基本的に今まで紹介した記事や投稿した記事がJSONとして取得できるようになっています。
URLからプロダクト名(ライブラリ名)を取得するのも過去のJSer.infoのデータを元にしています。
この機能は単体のWeb APIとしても公開しています。
関連情報
jser/mcp
に関する詳細や最新情報については、以下のリポジトリを参照してください。